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それぞれの離婚、それぞれの正義【53話】

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私は不倫をし、人妻を愛した。そして不倫した者どうし、離婚へと突き進んだ。再婚するかは決まっていないが、今の結婚生活は自分の求めていたものではない、というのは確かだった。

子連れ人妻の悩み

不倫相手の紗衣(さえ)は、すでに夫と別居中で、夫に離婚届も叩きつけている。

しかし紗衣は珍しく悩んでいるようだった。電話で、こう話してきた。

「奏馬さん。もしね…私がAくんの親権取らないって言ったら、どう思う?」

私も驚き、少し悩んだ。Aくんは紗衣の子供だが、もちろん私の血は流れていない。

もし紗衣と再婚したら、Aくんは私の子供になる。

私は、何度もこのことを考え、その度に「なんとかなるだろう」と言い聞かせてきた。

しかし、紗衣が「親権を取らない」というのは思ってもいなかったので、戸惑った。

私は紗衣にこう言いました。

「…正直、俺は父親をやったことがないから、気持ちの面では紗衣と2人っきりで再スタートできたら楽だと思う。でも、紗衣から聞く限り、夫に親権を取らせたらAくんは不幸になると思う」

素直にこう告げると、紗衣はこう答えました。

「…そうだよね、うん…わかってます。自分1人の気持ちじゃダメだから少し悩んじゃって…」

紗衣が悩む気持ちはよくわかった。Aくんは紗衣にとっては自分の子。一緒に暮らしていきたいはずだ。

しかし父親になったことのない私と暮らして、本当に大丈夫なのか?また同じように離婚になっては意味がない…

お互い、初めての経験だし誰かに相談するのも難しい。

父親になれるのか?悩みはすぐに消えるはずもない

私は紗衣に、こう伝えました。

「俺は父親の経験がないし、不安もある。でも、Aくんは俺にもなついてくれてるよ。それに、紗衣との間にうちらの子供を授かったら、本当の意味でみんな家族になれると思うんだ」

すぐに慣れるはずもない。大変だろう。でも、自分の本当の子供ができたとき、私と紗衣はその子を介して血で結ばれる。

それは、私とAくんも血で結ばれることだと私は考えた。

「うん…ありがとう。奏馬さんの正直な言葉が聞けて良かったです」

このときはまだ、確実に再婚すると決まっていなかった。子連れだから、お互い軽はずみなことを言うのは避けていたのです。

場合によっては、紗衣はシングルマザーだ。そうなったとき、金銭面でAくんに迷惑をかけるかもしれない。そういう思いもあり、紗衣は悩んでいた。

しかし紗衣は、親権を取ることを決断しました。このときまだ離婚協議中だったため確実に親権を取れるわけではありませんでしたが。

紗衣は離婚協議書の中にある文言を追加し、夫に渡しました。

それは”もし紗衣が再婚したら、元夫と子は面会を中止する“という内容。

私とAくんに最大限配慮した、紗衣の行動だった。

離婚後、月に1回は夫にも面会する権利がある。

しかし再婚してからもAくんを元夫に合わせるのは、私としては父親になる過程で辛いものである。

Aくんにしても、なぜ父親が複数いるのか?複雑な気持ちになるだろう。

紗衣の行動は正しいと思った。

新しい生活場所が決まる

そんなとき、私に吉報が届きました。

「おめでとうございます!〇〇社から採用のご連絡をいただきました」

転職エージェントからの嬉しいしらせ。私は真っ先に紗衣に伝えました。

「おめでとう!奏馬さんなら大丈夫って思ってました♪」

「ありがとう、これからまた忙しくなりそう!」

引っ越し先を決めたり、退職の手続きをしたり、離婚の話も進めなくてはならない…

色々な感情が頭の中に溢れた。

私が喜んでいるところに、仕事を終えた妻の莉子が帰ってきた。

離婚を進めるためにも、転職先が決まったことを莉子にも伝える必要があった。

「転職先、決まったから。どんどん準備して、ここ出るから」

「…そう、おめでとう」

莉子は力なく返事をした。もう、どうでもいい。そんな感じだった。

離婚は金で解決か…

転職先が決まったところで、やらなければいけないことがたくさんあった。

当時住んでいたアパートは私の名義で借りていた。しかし、借りている人間がいなくなり、同居人だけが住むことになる。

私は莉子にこう言った。

「俺はあと2ヶ月くらいでここを出なきゃいけない。莉子はどうする?ここを出る?」

「そんな早く?ちょっと待ってよ、私は離婚も引越しもしたくないんだから。新しいところをゆっくり探しながら、しばらくここに住む」

「…そうか、じゃあ名義変更するとか、家賃は払ってもらうよ。今は俺の口座で全部払ってるんだから」

家賃は全て、私の口座から支払っていた。そもそもそのアパートは、莉子のわがままで立地も設備もいい新しい場所を選んであり、バカにならない金額だった。

「しばらくしたら引っ越すから、それまで家賃払ってよ。離婚”してあげる”んだから。」

「…結局は金か」

「私はみじめな思いをするの。せめてお金くらいちょうだいよ!」

ここにきて、莉子はお金で解決する方向を打ち出してきた。

「そうね…家賃と、それから200万円で許してあげる」

「はぁ?莉子は自分が全然悪くないと思ってるの?こっちが逆にお金もらいたいくらいだよ。家事もろくにしないでお金ばっかり使って!」

「奏馬だってお金使ったでしょ?私じゃない女と旅行も行って。私はこれから寂しい女になるんだから、お金が必要なの」

どこまでもお金のかかる女だ…しかし、何度も不倫旅行したのは確か。私は完全に優勢になれない部分もあった。

「わかってる?離婚するときって、夫婦の財産はきっぱり半分に分ける権利があるんだよ。最初はきっぱりわけなくていいと考えてたけど、莉子がそういう考えなら半分にさせてもらうよ」

「何それ…そんなの知らないよ。それじゃ離婚できない」

基本的に離婚するとき、結婚後に築いた財産は折半するもの。莉子はそれも知らなかった。離婚という現実から、ことごとく目を背けていたのでしょう。

しかし私も悩んだ。莉子が離婚に合意しないと、離婚は成立しない。裁判沙汰になるのは面倒だが、これからのことも考えるとお金も必要だ…

「子連れ再婚するんだから、お金は渡せない!」

なんて言ったものなら、それこそ裁判沙汰。

私はまた、大きな暗礁に乗り上げてしまった。

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