出会い、W不倫、離婚、そして再婚をし、幸せを掴んだ男のブログ

不倫ブログ

失われた結婚生活を取り戻すように思い出を詰め込む不倫カップル【47話】

更新日:

離婚と転職を同時に進めようとしている私。転職活動にあわせ、人妻の紗衣(さえ)と旅行にでかけていました。思えば月に1回、長くても2ヶ月に1回は会っていたと思います。あせっていた訳ではありません。ただ、大好きな人との思い出を1つでも多くしたかったのです。

いずれ家族になりたい人と初めての場所へ

ホテルで愛を育んだ翌日、私たちは西の方へ向かうことにしました。

紗衣が車で来てくれたので、その車を私が運転し、都内を抜けて西へ向かいます。

途中の高速道路は、渋滞もありました。

「渋滞でも紗衣と一緒ならイライラしないや♪」

「本当~?」

私は渋滞が嫌いだった。妻の莉子と渋滞にはまってしまうと、すぐ不機嫌に。

莉子は助手席ですぐに眠ってしまうタイプだった。ほぼ100%寝る。別に、寝るなとは言わないが…

紗衣は、助手席で頑なに寝ないタイプだった。

「眠かったら、寝ていいんだよ?」

「寝ないです。なんか、運転してもらってるのに申し訳なくって。」

「気持ちは嬉しいけど、紗衣が元気な方が嬉しいよ♪」

「…奏馬さんは珍しいタイプじゃないですか?(笑)普通イラっとするんじゃない?」

そう言って、本当に寝ない。1度も紗衣が助手席で寝るのを見たことがない。

ある種、相当気持ちが強い人なのだと思った。自分だったら、眠くなったら寝る…

紗衣と話す車内は楽しかった。渋滞もイライラせず、ロングドライブ。

そして私たちが着いたのは、山梨県の山中湖でした。

嬉しい気持ちや複雑な気持ち

山中湖畔で少し休憩。私は紗衣の子供Aくんの手を引き歩きました。

「あ、お魚さんのエサやりだって!やってみる?」

私たちは魚のエサやりをすることに。

私はAくんと一緒に、桟橋からエサをやりました。

「ほら、Aくん、こうやって…気をつけてね」

まだそんなに喋れないAくんも、嬉しそうにはしゃぐ。

それを見た私は、父の気持ちが少しずつわかってくるような気がする。

紗衣はそんな私たちを見て、嬉しそうに写真を撮っている。

Aくんを受け入れてくれることは、本当に嬉しいそうだ。母親としては当たり前のことだろうけど。

ただ、ふと冷静になったとき頭をよぎるのは、この子には自分の遺伝子がないということ。生まれた瞬間も知らず、ある程度育った状態から見ている。

顔つきも、自分とは似ても似つかない。こんなことを考えてしまうと、複雑な気持ちになる。

嬉しい気持ちと複雑な気持ちが、私の中をぐるぐると回っていた。

遊覧船で親の苦労を知る

その後、私たちは遊覧船に乗りました。

ところが、遊覧船に乗りたくないのかAくんがぐずり出します。

「ほら、Aくん、みんなで一緒に乗ろっ?」

紗衣が必死にあやしますが、Aくんも泣きやみません。

Aくんは、泣き声がかなり大きい子でした。私は知人の子供を何人も見たことがありますが、ここまで泣き声の大きな子は見たことがないほど。

紗衣もそれを気にしていました。周りの目も気になってしまうし、辛くなってしまう。

泣き止まないAくんを抱えて遊覧船に乗りましたが、船に乗ると今度はAくんが船内を走り回ります。

「待って!そっち行かないで!」

紗衣の語気も強まります。私は、何とかしなくてはと思い、Aくんを追いかけました。

手をつかもうとすると嫌がるので、危なくないように配慮し、寄り添うように。

紗衣は、疲れ切った様子でした。車を降りてからずっとこの調子でしたから。

私はほとんど始めての子供体験、手探りで必死にAくんと接します。

落ち着いてきた様子のAくんを連れ、紗衣と一緒に甲板へ出ました。

「…ありがと、ごめんね」

紗衣が疲れた様子で言いました。

(子供を育てるのはこんなに大変なのか。それとも、俺がいけないのか?)

(紗衣の旦那がもっと育児に積極的だったら、Aくんも少し落ち着いてたのだろうか?)

また色々なことを考えながらも、とにかく、再婚するにしても楽しいことばかりじゃない。相当な覚悟も必要だということを、身にしみて感じていた。

甲板で見知らぬ人に3人の”家族写真“を撮ってもらった。今でも鮮明に覚えている、大切な思い出だ。

この人を支えてあげたい

遊覧船を降りた私たちは、名物の「ほうとう」を食べることに。

有名店へ行くと混雑していたのですが、せっかくなので並んで待ちました。

並んでいる間も、Aくんはノンストップ。

「あっち!あー、あー!!」

と叫びながら動き回ろうとします。そうしてしばらくして、席に案内されました。

席に着いてからも、Aくんは落ち着きません。ちょっとしたことで泣き出したり。

紗衣もついため息を吐いてしまいます。

「はぁ~…どうして…」

決して静かなお店ではなかったのですが、Aくんが泣き出すとこちらをジロジロ見てくる人も。

(…たしかに、これは辛くなるな)

子を持つ親の苦悩が、よくわかってきた経験でした。もはや、ほうとうの味は覚えていません。

(パパも子育てに参加すれば、ママの苦労も減る。ママの笑顔が増えれば、子供も落ち着きやすくなるんじゃないかな…)

私は、紗衣を支えたいと思った。これは、ただの恋愛とは違う。そんな生やさしいものじゃない。

でもそれだけ、紗衣のことが大好きだ。Aくんも含め、やはり家族になりたいと思ったのです。

前の話を読む / 次の話を読む

1話から読む

 

ランキング参加中。ボタンをクリックして応援していただけると励みになります!


不倫・婚外恋愛ランキング

にほんブログ村 恋愛ブログ 不倫・婚外恋愛(ノンアダルト)へ
にほんブログ村

-不倫ブログ

Copyright© , 2018 All Rights Reserved.